ドイツ留学語学ビザ vs ワーホリ どっちを選べばいいか分からない問題を解説します!

こんにちは、ドイツ留学コンシェルジュの松本です。
「語学ビザにするかワーホリビザにするか迷ってる」というご相談をいただきましたので、今回はドイツ留学のビザの選び方についてお話していきますね。
「ワーホリの一択!」という方はよいですが、「そもそも語学ビザとワーホリビザの違いが分からない」という方や「よく吟味して決めたい」という方は参考にしてみてくだいね。
まず、ドイツ留学をするのに90日(3ヵ月)以内の場合にはビザは必要ありません。
語学学校に通う場合でも、旅行と同じようにパスポートで入校して学校に通うことができます。
3ヵ月以上の留学期間になるば場合には語学ビザかワーキングホリデービザを取得しなければないりません。
目次
語学ビザ・ワーキングホリデービザの比較
ワーキングホリデーの申請条件についてはドイツ大使館のホームページ、語学ビザについてはStudying in Germanyにまとまっていますが、ここではポイントごとに2つのビザの条件を表にまとめて比較してみました。
語学ビザ | ワーキングホリデービザ | |
①年齢制限 | 制限なし | 申請時に18歳から30歳であること
(取得できるのは1度きり) |
②期間 | 最長1年で語学学校に通う期間 | 最長1年 |
③ドイツ語の授業数 | 最低週18時間 | 制限なし |
④申請場所 | ドイツ国内の滞在地を管轄する外国人局 | ・日本のドイツ大使館/領事館
・ドイツ国内の滞在地を管轄する外国人局(ただし場所によって対応していない場合もあり) |
⑤残高証明の金額 | 853ユーロ(約10.7万円@1€=¥125)×滞在月数 | 最低2,000ユーロ(約25万円@1€=¥125) |
⑥仕事ができるか | 不可 | 可(1か所最大半年まで) |
⑦申請料 | 外国人局により56~100ユーロ程度 | ・国内申請:なし
・ドイツでの申請:外国人局により56~100ユーロ程度 |
①年齢制限
語学ビザには年齢制限はありません。
一方でワーキングホリデービザは申請できる年齢が限られています。18歳から30歳までです。
これは申請時の年齢なので31歳の誕生日までに申請できれば、出発するのは31歳になっていても大丈夫です。(ただし申請後3ヵ月以内に出発しなければなりません)
この年齢に当てはまらない人は語学ビザになります。
②滞在期間
語学ビザもワーホリビザも滞在期限は最長1年です。
ただし、語学ビザは語学学校に通う期間しか滞在が認められません。例えば、学校への申込が半年だとするとビザの期限も半年です。
一方でワーキングホリデービザは目的に関係なく1年間滞在できるビザです。語学学校に通うのが半年だったとしても、残り半年ドイツに滞在することができます。
③ドイツ語の授業数
語学ビザの場合、最低限必要な授業数が決められています。週18時間以上のドイツ語コースに通う必要があります。
語学学校のコースで週20コマ以上のコースであれば大丈夫です。(1コマ=45分)
一方ワーキングホリデービザには語学コースの授業数、期間の制限はありません。
夜間コースなど週18時間に満たないコースで勉強したい人は語学ビザの条件を満たさないのでワーホリビザになります。
※語学ビザはあくまでも「ドイツ語」を勉強するためのビザなので英語やその他ドイツ語以外の言語を学ぶ場合には適用されません。
ドイツで英語の授業をメインにとりたい人は語学ビザがとれないので、ワーホリビザになります。
④申請場所
語学ビザは日本国内で申請することができません。留学先の街を管轄する外国人局で申請をします。
日本で申請していくものはないので、まずはビザなしで入国をし、ビザなしの滞在が認められている3ヵ月以内に現地でビザ申請をします。
一方、ワーキングホリデービザは日本のドイツ大使館または領事館で申請をすることができます。
ドイツ入国後の申請もできますが、外国人局によっては「ワーキングホリデービザは日本で申請してきてください」と言われてしまう場合もあります。小さい街に行きたい方は要注意です。
⑤残高証明の金額
語学ビザとワーホリビザでは求められる残高証明の金額が大きく異なるので予算を考えるうえで注意が必要です。
語学ビザを申請するために必要な残高証明の金額は留学期間に応じて変わります。
1ヵ月あたり853ユーロ(約11万円@1€=¥130)で、滞在する月数分が必要な額です。留学期間に応じての残高証明額は以下の表のとおりです。
期間 | ユーロ | 円(€=¥130) |
4ヵ月 | 3,412€ | 約43万円 |
5ヵ月 | 4,265€ | 約53万円 |
6ヵ月 | 5,118€ | 約64万円 |
7ヵ月 | 5,971€ | 約75万円 |
8ヵ月 | 6,824€ | 約85万円 |
9ヵ月 | 7,677€ | 約95万円 |
10ヵ月 | 8,530€ | 約107万円 |
11ヵ月 | 9,383€ | 約117万円 |
12ヵ月 | 10,236€ | 約128万円 |
語学ビザはワーホリビザよりも必要な残高証明の金額が大きいので、予算が十分とれない人はワーホリビザを利用することを検討してみてください。
ワーキングホリデービザに必要な残高証明は、1年間で最低2,000ユーロ(約25万円)です。ただし、ビザ申請時に片道航空券しか持っていない場合は倍額の4,000ユーロ必要です。
いずれにしても、ワーキングホリデービザの方が残高証明のハードルがだいぶ低いのです。
⑥仕事ができるか
語学ビザでは仕事(アルバイト)はできません。
ワーキングホリデービザは仕事ができます。就労時間の制限はありませんが、同じ職場で最長半年までしか働けない制限があります。
⑦ビザ申請料
語学ビザは申請する外国人局によって申請料が異なりますが、56~100ユーロの間で定められていることが多いです。
ワーキングホリデービザは国内で申請する場合、申請料は無料です。一方でドイツで申請する場合には語学ビザと同様、外国人局によって56~100ユーロ程度の申請料がかかります。
あなたに合ったビザはどっち?
ここまでお話ししてきたように、条件によって自然と選べるビザが決まってきてしまう場合があります。
次のチャートであなたにはどちらのビザが合っているのか確認してみてくださいね。
語学ビザとワーキングホリデービザを組み合わせる
ワーキングホリデービザは仕事をすることも認められていて、人生に1度しか使うことのできない特別なビザです。(1つの国について人生1度なので、ドイツ以外の国のワーホリは使うことができます)
ゆえに、「ワーホリを有効に使いたい!まずは語学ビザである程度ドイツ語を習得してからワーホリを使いたい!」という人もいますよね。
この場合、現地で語学ビザからワーホリビザに切り替えが認められるかどうかは各外国人局、もしくは担当者の判断によるのではっきりとは言えません。
切り替えはできないと言われた場合には、一旦日本に帰国するか、シェンゲン協定国外(ヨーロッパだとイギリス)に出国し、再びドイツに入国してあらためてワーホリビザを申請するということになります。
昨今、日本のドイツ大使館/領事館でのワーホリビザ発給要件が厳しくなっているようで、すでに語学ビザを取得した履歴があると「ワーキングホリデーは初めてドイツを知ってもらうためのものなので」という理由で却下されてしまうことがあるようです。
ドイツで申請する場合は外国人局の担当者次第といえそうですが、語学ビザの後にワーホリを使いたいと考えている人は、ワーホリビザが取れなくなるリスクがあること知っておいてください。
まとめ
ドイツの語学ビザとワーホリりビザの違いを比べながら、それぞれの特徴を説明してきました。
自分にとってどちらが最適なのか、やりたいこととビザの条件を照らし合わせて計画してみてくださいね。
「1人で迷っていて決められない!誰かの意見が欲しい!」という方はご相談くださいね。