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【世界遺産】歴史と見どころたっぷり!ドナウ川沿いの街レーゲンスブルク 

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ドナウ川、といえばウィーンやブタペストをイメージしがちですが、ドイツにもドナウ川を臨む美しい街があります。

その名もレーゲンスブルク(Regensburg)

世界遺産にも登録されているのですが、あまり日本では知られていないように思います。

ミュンヘンから北西に電車で2時間ほどの距離なので、ミュンヘンを訪れる際には合わせ足を伸ばしていただきたい街です。

観光をはじめる前に・・・

今でこそバイエルンといえば州都ミュンヘンが圧倒的に有名ですが、歴史的にはレーゲンスブルクの方が古く、18世紀まではこのレーゲンスブルクがバイエルンの中心的役割を果たしていました。

神聖ローマ帝国の帝国会議が開催される街として

大きな産業もなかったため、第二次世界大戦で被害を受けることもなく昔のままの姿が残っています。ドイツの多くの街は、旧市街であっても戦後に再建されたところが多いので、被害を受けずに何百年も前から中世の姿がそのまま残っているのは貴重です。

レーゲンスブルクの中央駅から旧市街の中心までは徒歩10分ほどです。

駅前からバスも出ていますが、簡単に歩ける距離ですし旧市街内も歩いて見て回れるので特にバスの利用は必要ないかと思います。

古い石橋から眺めるドナウ川と旧市街の眺め

この街の顔ともいえるドナウ川とそこにかかる石橋。

なんといってもこの橋から眺める旧市街の眺めにうっとりです。レーゲンスブルクの観光はまずここからの眺めを堪能するのがおすすめです!

約310m、15個のアーチをもつこの橋は1135年から1146年にかけられたもので、ドイツ国内最古の中世の石橋です。当時の最高の技術を用いて石橋の建設ができるだけ、レーゲンスブルクが裕福な街であったことを物語っています。

ただ、この石橋はここ数年舗装工事がされていて、歩行部分の足元やかんらんの石も新しくなっているので残念ながらあまり古さを感じられないかな。。冬場に川が凍るのを防ぐために撒く塩などで石が傷んでしまうのだそうです。古い姿をとどめることと保全、安全とのバランス、むずかしいですね。

以前は車の通行もできたようですが、今では橋の保護のために車の通行は禁止され歩行者、自転車のみの通行となっています。

ドナウ川と聞くと「美しき青きドナウ」の響きが頭をよぎりますが、まさに青く美しいドナウ川。

空の青を反射してなのか、青い空と川に挟まれた色とりどりの建物と教会の尖塔。

絵画のような風景にぼーっと見入ってしまいます。目の前の景色をいつまでも見ていたくて、なかなか橋の上を離れがたい。。

対岸にはレストラン、ビヤガーデンがあるので、時間があれば美しい街並みを眺めながらゆっくりとビールを楽しのもおすすめです。

ん~!石橋と街並みのコラボレーション!対岸からの眺めが最高です!!

 

 

 

 

 

 

 

 

橋の上から街を眺めたとき、なんとなくフィレンツェみたいだなぁ~と思ったのですが、以前お会いしたドイツ人女性もレーゲンスブルクはなんとなくイタリアっぽい雰囲気を感じると言っていました。

色とりどりの建物たちがそう感じさせるのでしょうか。

川のほとりでいただく炭焼きソーセージ

橋のたもとにたたずむ緑色の小さな小屋。

ここは世界最古のソーセージ屋さん。

橋の建設で働く人たちのための食堂だったのが起源?とも言われる歴史あるソーセージ屋さんで、伝統的なレーゲンスブルクの炭火焼きソーセージをいただくことができます。

地元の人いわく、サービスはよくないし、味もいまいちだし行く必要はないとのことですが笑、観光客としては試してみたいところですよね。

聖ペーター大聖堂(St.Peter Dom)

街のシンボルともいえる尖塔が印象的な聖ペーター大聖堂。

バイエルンで唯一のゴシック建築の大聖堂です。

聖ペーター大聖堂

1273年に建設がはじめられたこの大聖堂は、縦90m、横幅35m、高さ30m、尖塔の高さは105mにもおよびます。

この場所にはもともと736年から大聖堂があったのだそうですが、古い時代に建てられたものを取り壊し、その跡地に当時の街並みに合った新しい大聖堂が建てられたとのこと。

大聖堂が建設された中世の時期まさにレーゲンスブルクは最盛期を迎えており、この大聖堂の建築様式も当時のこの街がヨーロッパの中心都市であったからこそなんです。ゴシックの教会建築はフランスで完成されたものですが、この大聖堂もそうした典型的なゴシック建築の様式でできていて、それは裕福だったこの街がヨーロッパ中から優秀な建築家を招くことができたからなのです。

とはいえ、壮大な建物の建設には250年もの歳月を要し、その間にレーゲンスブルクの栄華はかげりをみせ建設を続けるだけの資金も尽きて1520年には尖塔の上部が未完成のまま建設が中断、最終的に完成したのは1872年のことでした。

豪華なステンドグラスと祭壇

ここレーゲンスブルクの大聖堂はDomspatzen(大聖堂のすずめたち)と呼ばれる少年合唱団も有名です。

私が行ったのは平日だったので残念ながら聴くことができませんでしたが、毎週日曜日の10:00からのミサで聴くことができるので、日曜日に行くことができる人はぜひ聴きに行ってみてください!

さらに、この大聖堂には世界最大の吊下げ式オルガンがあります。重さ37トンもあるそうですが、こんな巨大なオルガンが細いワイヤーで天井から吊下げされているって凄いですね・・・

世界最大の吊下げ式オルガン

大聖堂周辺

大聖堂があまりにも大きくて印象的なのでこれだけでお腹いっぱいになりがちなのですが、周辺を歩いてみるとこれ以外にもいくつもの教会があることに気づきます。大聖堂の周りは11世紀にはすでに「聖職者の地域」として記録が残っているそうですが、今でもこの一画は教会に属しているのだそうです。

今でも教会に属しているという地区 Niedermünstergasse

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大聖堂の後ろ側(東側)にあるAlter Kornmarktの周りには大きくて立派な建物たちが多いなぁという印象を抱くのですが、それというのもこの辺りは司教だけでなく、バイエルン候やドイツ王、皇帝たちの住居があったため、この一画は街の西側(記事の後半で紹介します)とは違い威厳ある建物が多いのだそうです。

今ではただの駐車場のように見えるこの広場も中世にはバイエルンの中心地だったのだそうです。

Alter Korn 広場

Alter Korn広場の南側にあるAlte Kappelle、外はシンプルな建物ですが、中に入るとその豪華さに驚きます。

Alter Korn広場の南側にあるAlte Kapelle

教会というか宮殿!?白地にゴールドの細工がまぶしい祭壇。

地図で見ると旧市街のど真ん中にあり、周りをショッピングセンターやお店に囲まれたNeupfarr広場。この広場にある、他の建物に比べると圧倒的に新しいNeupfar教会はプロテスタントの教会です。

 

 

 

 

 

 

 

 

南ドイツはカトリックのイメージだったのですが、レーゲンスブルクは宗教改革時代(1517年~)にはプロテスタント都市になっているのだそうです。その際1542年に完成したこの教会がレーゲンスブルクで一番古いプロテスタントの教会として使われるようになったそうです。

Neupfar教会の裏手にある、白いブロックのようなものたちが並ぶ一角。レーゲンスブルクユダヤ人メモリアル

 

 

 

 

 

 

 

 

ここはもともと中世までユダヤ人地区だったところで、1519年にこの街でユダヤ人追放令が出されるまでは40軒の家に500人ほどのユダヤ人が住んでいたそうです。

ユダヤ人メモリアルとしてシナゴーグがあったその跡地が今はこうして、人々が待ち合わせ場所として使ったり周りに座っておしゃべりできるようなスペースになっています。

ローマ時代の城壁跡

大聖堂とドナウ川の間にあるUnter den Schwibböger通りを歩いていると目に留まる灰色の石造りのつぎはぎの建物。

これはPorta Praetoriaと呼ばれる、ローマ時代の城壁、門の跡です。

レーゲンスブルクの起源はローマ帝国時代に遡ります。ドナウ川沿いのこの地はローマ帝国の東の国境として国境警備のためにローマ人が要塞作り定住したのが始まりです。それが紀元前179年、要塞としてレーゲンスブルクが誕生しました。この城壁跡も紀元前179年に造られたものです。

ちなみに、レーゲンスブルクという名前もローマ人がこの土地につけたCastra Reginaに由来しています。この辺りでドナウ川にそそぐ支流Reginaから”Regina沿いの要塞”という意味で、これをドイツ語に改めてRegensuburgと呼ばれるようになりました。

塔の跡を利用したこの建物は現在ホテルになっていて、この塔のお部屋は結婚式の日にだけ泊まることができる特別なお部屋なのだそうですよ。人生で一度だけ(とも限らない!?)泊まることのできる特別なお部屋です。

旧市庁舎

さぁ、大聖堂の周辺を一通り見て回ったら次は街の西側の散策へGo!!

Porta Praetoriaからそのまま白い漆喰の壁沿いを歩いて行くと前方に黄色い時計塔が見えてきます。

旧市庁舎と時計塔

黄色い建物の1階が観光案内所

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目の前が広場になっているこの黄色い建物がレーゲンスブルクの旧市庁舎で、濃い黄色い建物の1階が観光案内所になっています。

遠くからでも目に入る、街並みから頭ひとつ突き出たこの時計塔がトレードマークの市庁舎は13世紀に建てられたもので、左側の黄色い建物はそれより更に100年前に建てられた歴史ある建物です。

独特な壁の装飾がなんだかオモチャみたいな可愛らしい建物です!

 

 

 

 

 

 

 

 

市庁舎といっても“旧”とついているように、今では実務を行うには小さすぎるため役所機能は旧市街の外にある新市庁舎に移転されています。

唯一、一室が結婚の手続き(ドイツでは日本でいう役所に婚姻届けを出す手続きの際、役所の担当者の前で婚姻届け?にサインをするセレモニーがあります)を行う部屋として使われていて、街で一番人気の結婚手続きの場所だそうですよ。こんな歴史ある所で結婚できるなんてロマンティックですよね。

旧市庁舎の中はガイドツアーで見学することができ、ガイドツアーの申込は1階の観光案内所ですることができます。

旧市庁舎のガイドツアー

レーゲンスブルクに限らず、ドイツでは市庁舎の中をガイドツアーで見学できることは珍しくありませんが、歴史好きとしてはぜひ見学しておきたいこの市庁舎。

1668年から1806年にかけて、神聖ローマ帝国の帝国議会が開催されていた場所、そして最後の帝国会議が開かれた場所です。

ガイドツアーは9:30から12:00までと、13:30から16:00までの間、30分おきに開催されていて、所要時間は60分です。15:00の回のみ英語のガイドツアーですが、ドイツ語も英語も分からなくても、日本語のオーディオガイドの貸し出しもあります。

ガイドツアーの待ち合わせは、観光案内所のお隣にあるこの重厚な扉の奥の階段を上った2階です。扉の奥には双頭の鷲の壁飾りが顔を覗かせていて、早速神聖ローマ帝国の名残を感じます。

扉を入る前に、上を見上げるとゴシック様式の装飾の窓から2人中世の騎士のようなお二人が顔をのぞかせています。左の人は手にハンマーを、右の人は石のような塊をこちらに向かって投げつけようとしているようですが、彼らには”Schutz und Trutz”(守備と防衛)と呼ばれています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ツアーの時間になり、ガイドのお兄さんの案内についてかつての会議室だったお部屋を見学します。

 

 

 

 

 

 

 

 

この真ん中のテーブルの周りには7脚の椅子が並んでいますが、当時は7選帝侯(マインツ大司教、トリーア大司教、ケルン大司教、ボヘミア王、ライン宮中伯、ザクセン公、ブランデンブルク辺境伯)がこのテーブルを取り囲んで会議が行われたのだそうです。

そしてこの緑のテーブルはドイツ語の„etwas auf die lange Bank schieben“(処理を後回しにする) と „am grünen Tisch sitzen“(机上の空論を闘わす)という言い回しの語源になっているのだそうです。

んん・・・会議の様子が伝わってきますね笑

 

 

 

 

 

 

 

 

 

会議室、ホールに続いて地下の拷問部屋を見学してツアー終了です。1時間の予定のツアーガイドですが、私が参加した回は参加者のみなさんの質問が多くて、ガイドのお兄さんも丁寧に答えてくれるので1時間半くらいかかりました。

旧市街の西側と貴族の塔

旧市庁舎を出たらあとは街の西側は気の向くままに路地を散歩するのがおすすめです。色とりどりの建物に挟まれた路地にかわいい雑貨屋さんやレストラン、カフェが並んでいるのでどんな風景に出会えるのか・・・地図も見ずに歩くのがわくわくします♪

Goldene塔

迷うように歩いていたら出くわしたピンク色の塔。

こうした塔もレーゲンスブルクの景観の特徴で、中世の貴族や商人によって建てられたものたちです。中世、ドナウ川の交易によって財を成した裕福な商人たちは自宅として高い塔を建てることをステイタスとして、こぞって高さを競って塔を建てたのだそうです。現在は20ほどの塔が街中に点在しているのですが、中世には60もの塔があったそうですよ。

街で一番高いGoldene塔

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

街で一番高いのが13世紀後半に建てられたこのGoldene塔。

Haid広場

 

レーゲンスブルク観光情報

レーゲンスブルク観光サイト

レーゲンスブルクへのアクセス

ミュンヘンから:インゴルシュタットで乗り換え2時間 (インゴルシュタットまでREで約1時間、インゴルシュタットからローカル線で約1時間)

ニュルンベルクから:ICEで50分弱、REで約1時間

松本 美香

ドイツ留学サポートセンターを運営しています。 11才の時に旅行で訪れたドイツの街並みに恋をして「いつかヨーロッパに住みたい!」夢を叶えるため20代後半でフラ...

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