ミュンヘン、バイエルン国立歌劇場でオペラ鑑賞しよう!

せっかくドイツ、ミュンヘンに旅行に来たら豪華な劇場でオペラ、バレエの観劇をしてみてはいかがでしょうか?
ドイツでの観劇の魅力は、クラシック音楽の本場というのはさることながら、10€代から、日本では考えられないような破格で鑑賞できてしまうことです。
日本で映画を観るよりも安く生のオペラやバレエが観れてしまうなんて、観ない手はありません!
カップルやご家族と一緒に行かれるのであればいい席で鑑賞されるのがよいかと思いますが、私は1人で気軽に立ち見席で鑑賞するのも好きです。
また、秋冬の時期は日が落ちるのが早く、夕方5時以降になると観光できる場所がほとんどないので、夜の時間の有効活用という意味でもおススメです。
因みに、私の今回のミュンヘン訪問は調度冬時間に切り替わったその日だったので、前日までより1時間早く日が落ちてしまい、まさに観光できる時間が短くて残念なのを実感しています。
目次
チケットの予約
今回は前日に思い立ってバイエルン国立歌劇場のHPから予約、購入しました。
この時すでに残っていたのは10€の席のみ。私はこの最安の価格帯のチケット狙いだったので全然よいのですが、いい席で観たい方はもちろん早めの予約が安心です。
この日の演目は「ムツェンスク郡のマクベス夫人」。今回は1泊しか滞在期間がなくこの日しか選択肢がなかったのですが、前後の日にちの演目はモーツァルトの「フィガロの結婚」!!!!ん~残念。フィガロの結婚観たかった・・・。
でもこの価格なら馴染みのない演目でもぜんぜん惜しくないです。
チケットの受け取り
予約後に送信されてくる完了メールにチケットの受け取り方法が記載されています。
Gerne können Sie Ihre Karte(n) vorab an der Tageskasse oder am Vorstellungstag an der Abendkasse abholen.
Tageskasseもしくは当日Abendkasseで受け取ってくださいとなっています。
Tageskasseは月―土の -19:00まで、Abendkasseは開演の1時間前からチケットの受け取りができます。
今回は日曜日だったためAbendkasseで開演前にチケットを受け取りでした。
劇場外の右側の角にこんな黄金のプレートかあるのですが、これが紛らわしい・・・
Abendkasseはあっち←と書いてあるのですが
劇場の左隣にある白いチケットボックスの建物。この中の窓口に行ったところ、「国立劇場はここじゃなくて外出て左」と言われてしまいました。
(2年前に来たときも同じ間違えたことを思い出しました)
でもこの建物出て左には劇場しかないわけですよ。うむ。恐る恐る劇場入り口のドアマンのお兄さんにAbendkasseはどこか尋ねると、この入り口を出て左側のドアだよと教えてくれました。劇場に向かって一番右側の入り口に行くと入って右側にカーテンで中が隠されたガラス張りのドアがあり、どうやらここがAbendkasseらしい。
↑Abendkasseの入り口
なにせカーテンで中が見えないので、入っていいものかたじろぎましたが、調度中から人が出て来たのでいざ中へ!
中に入ると窓口が2つあって紳士なお兄さんが対応してくれました。
予約メールの予約番号を見せると、すぐにチケットを発券してくれます。
Abendkasseの扉を出ると向かい側がすぐ劇場の入り口なのでそこでドアマンにチケットを見せ劇場に入ります。
このAbendkasseの入り口前にはダフ屋がいて、当日券を求める人が大勢いました。
↑よく見るとここにも金のプレートが。まさにこの左隣の扉がAbendkasseの入り口です。
あまり有名でない演目かと思っていたのですが、当日券が残らないほど人気なんですね。
劇場に入ったら
劇場に入ったらクロークにコートを預けます。
が、この劇場は席の階ごとにクロークも分かれています。
前回来たときそれに気づかずに1階のクロークに行ってチケットを見せたら、あなたはここじゃなくて上に行ってと言われてしまいました。
1階のクロークはパルケット席の人専用。
それぞれの階にクロークがあるので、自分の席の階でコートを預けます。
ということで、階段を上がっていくと、2階はこんな豪華な空間が!!
そしてこの豪華な空間でワインをいただくのもオペラの楽しみですね
さてさて、さらに3階、4階へと上がっていくと右手、左手それぞれの奥にクロークがあるので自分の席の位置に応じて利用します。
ドレスコードについて
開演前や休憩時間にはヨーロッパの人たちの正装ウォッチングをするのが楽しかったりします。ドイツ人にあまりファッションセンスは期待できませんが(笑)、それでも背の高い女性がキリっとピンヒールの靴を履いていたりするとドキっとしますね。
彼らのファッションウォッチングをしながら、ドレスコードについて考察してみました。
男性はスーツの方が多いです。デニムやチノパンにシャツでも大丈夫ですが、パルケットで観るならスーツが無難かと。
女性はセミフォーマルですね。ワンピースだったり華やかなジャケットだったり。黒パンツに白シャツっていうのもシンプルだけどきれいだなと思いました。
若い女の子で、パーティーに行くようなチューブトップのボディコンワンピを着ている子がいましたが、あれはちょっとやりすぎかなという印象。初めてのオペラで気合いれてきちゃいました感が・・・。なので綺麗めのワンピースや華のあるツーピースくらいでいいのかなと思います。パーティーではないので、派手すぎず上品な正装がよいですね。
バルコニー立ち見席での鑑賞
いよいよ会場に入り、豪華な劇場に目を奪われます。
立ち見といっても前に手すりがあってよっかかりながら観れるのでそんなに疲れません。
立ち見もびっしり埋まっていました。
以前同じようなランク席で観たときは、見るからに観光客なラフな格好の人たちもちらほらいたのですが、今回は立ち見でも正装の人が多かったです。オペラグラスを用意してきているおばちゃまたちもいて、観慣れているのかな、という印象。
こうして日常的に気軽な値段で生のオペラを楽しめる環境にあるって素敵だなぁと改めて。
バルコニー席はオケピットも覗けるので好きです。
舞台上方にはドイツ語と英語で字幕が出ます。上演中は字幕を読むのと舞台を見るのとオケピットも気になるのとで大忙しです。
以前、ハンブルクのオペラでたまたま隣の席だった日本人の声楽家の方が、前方のバルコニー席が歌手の声がオケの音に負けずによく聞こえると教えてくれたのですが、今回はまさにそんな席で、確かに歌手の声がオケの音に勝って届きます。
オケの迫力を楽しむならやっぱりパルケットかぁ、なぁんて欲が出てしまったり。
あと、上演中劇場内が暑くて茹で上がりそうでした。
外は気温5度とかなり寒かったのでヒートテックを着て暖かくしてきたら、暑い暑い。快適に鑑賞するには外は寒くても厚着しすぎないほうがよさそうです。